三菱自動車工業岡崎工場見学オフ会(軽トラック研究会協賛)
「第2回メーカーにお願いspl集中意見交換会・岡崎編」の報告



メイツ倶楽部員の「よこよこ@尼崎」さんが幹事さんをつとめられ、無事盛会のうちに終了しました。以下よこよこさんの報告です。

2005年8月30日(火)三菱自工・岡崎オフ会が行われました。
当日は一時の暑さが和らぎ秋の予感を少し感じられる1日でした。
前回6月に行われた水島オフ会が、かなり盛り上がりながらも時間切れとなってしまいました。「続きは岡崎で!」とメーカーさんからの打診もあり、今回実現の運びとなりました。
幹事である私が遅刻する訳には行かないので同乗のよしくん、ひろみさん、菊屋んには悪いなと思いながら、早めに出発して集合約1時間前に主に菊屋んの運転で会場近くのジョイフルに到着しました。
そこでお茶(私は充実野菜)をよしくんにごちそうになり時間調整をしました。
集合30分前の10時になり工場正面玄関に移動して参加者の到着を待ちました。


そこにスクーピーさんから「集合場所のローソンにいるんだけど?」と連絡が入りました。
オフ会直前の打ち合わせで10時からオートギャラリーを開けて頂けることとなり、その内容を反映した三菱さんから預かったメールを参加者の皆さんに転送したので、メールを読んで頂けたものと思っていたのが原因でした。
その後参加者が続々と集まり11時前からオフ会スタートとなりました。
参加者はzero@京都さん、eastereggさんご夫妻、みょんさん、きーとんさん、スクーピーさん、よしくん、ひろみさん、菊屋ん、よこよこの、男性8名・女性2名の合計10名でした。

前回の水島とは違い入口にカメラ持込禁止と言った標識


や、入場前に各個人に入場許可証が渡されるなど、「三菱自動車新車開発の本拠地」といった緊迫した雰囲気を感じました。

午前中はEV(電気自動車)試乗と待ち時間でオートギャラリー見学です。

今回、三菱自工さんのご厚意により、現在開発中のEVを助手席並びに後席での同乗ではありますが、試乗できる機会を得られました。
ちなみにEVは2台準備されてました。試乗させて頂いた1台は、エンジンを外したボンネット内にモーターを乗せたもので、シャフトなどはエンジン車と同じものを使用した前輪駆動方式。


もう1台は展示のみですが、タイヤのすぐ内側にモーターを取り付けた(モーターとタイヤを直結している感じ)インホイールモーターと呼ばれるタイプ(後輪駆動)です。


よってモーターは2個使われています。


ちなみに2台ともエンジン車からのコンバートEV(元々エンジン車だったものからの改造電気自動車)だそうです。
レイアウトとしては原動機部分に関してフロントモータータイプは、現在のエンジン車とさほど違いは見られませんが、インホイールモータータイプはボンネット内が電装品用のバッテリーと付帯配線とブレーキのマスターシリンダー関係、ウォッシャータンクなどの部品しかないので、


ほとんど「空」といった状態です。
ですので前後に荷室といったレイアウトや、ボンネットのデザインもエンジンの制約がないので、個性的なデザインの車ができるかも知れません。

衝突安全性についてですが、メーカーの担当者さんに確認したところ、「ボンネットをラゲッジスペースとして利用しても、衝突安全上の問題ない。これは、リヤのトランクルームと同じ考え方で、衝突時のクラッシャブルゾーンと考える。とはいえ、最低50cm程度は潰し代を残しておくのがベター」だそうです。
また、駆動用バッテリーは両タイプとも燃料タンク部分でほぼ充当されているので、室内だけ見ると特別EVだからと意識する部分はほとんどありません。


ミッション関係は元々はガソリン車なのでCVTなのですが、原動機がモーターなのでアクセルに比例してモーターの回転数が変わるので、変速機能は不要との事でATの場合、「P」「R」「N」「D」の4ポジションだけでいいそうです。
またMT車も開発予定だそうです。

駆動用電池が重いのでは?という予想に反して車重は1150kgで同じコルトのガソリン4WDなみです。
電気自動車で気になる航続距離は、1回の充電で走行距離は150km。
通勤や毎日の仕事には十分な性能です。
通常のコンセント(単相100V)で8時間充電だそうです。電磁調理器や大型クーラーなどに用いられる単相200Vにすると充電時間は約半分になります。

乗った感想は一言で言えば「電車に近い」という印象です。
エンジン音がないのでとっても静かです。
クルマを運転している(スピードを出している)という感覚が薄いと感じる人もいるのでは?とも思いました。
他の人の感想では「静か過ぎるとまた別の音が耳障りになってくる」とか、「エンジン音がしないので狭い路地などで飛び出しに注意しないと」という意見もありました。

あと実験車両なのでという前提付ですが、インバーターが動作した時に「キーン」という音が少し耳障りに感じました。
メーカーの人も「この車両は実験車両なので「キーン」という音がするのは解っています。
市販化の際には気にならないレベルに対策を取ります」とのことでした。
またコルト以外でもランエボもEV車として改造されています。なかなかの高性能車です。

三菱自動車がめざす技術 環境への貢献 クリーンエネルギー車 次世代型電気自動車 MIEV

待ち時間の間に見学したオートギャラリーは戦前の三菱A型のレプリカ 戦後すぐの自転車、スクーターから歴代ジープ、レース車両などが展示されてありました。
軽の展示車は三輪車のみずしま、レオ、初代ミニキャブ、ミニカなどでした。



また、車両以外でもエンジン単体、各賞のトロフィー、ミニカーなどもありました。
ただ展示スペースの関係からか初代ミラージュ、ランサーEXターボのラリー車などの80年代前半が一番新しい展示車でした。


展示したいクルマがあと100台以上はあるとの事なので、(EV試乗中にトレディア等が置いてある一角を見つけました)全車を納める展示場が、一般の人が自由に入る事ができる場所に出来ればもっといいのにと感じました。

昼食は社員食堂に行き、社員さんと同じ食事を食べました。全体的には大学の学食をイメージさせる雰囲気でした。メニューはメインディッシュ(定食)がABCの3種類(魚の天ぷら?ポークソテー、酢豚) それ以外に丼ぶり、ヌードルセット和麺「かき揚げうどん」と「山菜ご飯」、ヌードルセット中華麺「ごまダレ冷麺」と「山菜ご飯」白身魚フライのカレーライス、ラーメンでした。


私は担当者さんオススメのヌードルセット和麺を頂きました。


思っていたよりおいしかったです。オススメというだけの事はあります。
代金は社員の方は社員証にて精算し、我々は別途渡されたカードにて精算しました。(無料でした。ごちそうさまでした)
私達は昼休み開始前に行ったのですが、昼休みに入るとどんどん人が集まってきます。食べている手を止めてしまう位に。
社員一斉なので、食事に出遅れると食べれない人もいるのでは?と思います。
残り数をデジタル表示しているのにはビビりました。
でも社員さんは、「この位まで並んでいたらもうダメ」とか解ってるようで、デジタル表示を見ながら整然と列が出来ていました。
昼休みで印象深かったのは構内を短パン履いてランニングしてる人が多かったです。
実業団野球や陸上の選手というのではなく一般の社員さんだそうです。
担当者さんも普段サッカーのミニゲームとかして食後の昼休み過ごされるそうです。

昼食後はオートギャラリーにもう一度行く人、売店にアルコール燃料を探しに行く人(←誰かは解りますよね)など自由行動になりました。
ちなみに社員証によって社内のセキュリティレベルに違いがあるそうで 岡崎勤務なので敷地内はどこでもフリーパスとはいかないそうです。

午後は岡崎工場見学と交流会(質疑応答)です。
岡崎工場の生産車種はコルト・コルトプラス・ギャラン・ディアマンテ・グランディス・パジェロイオです。
なおディアマンテは別の建物で生産されているの事で今回は見る事が出来ませんでした。
工場入口には我々のために看板まで用意頂きました。(暖かい対応ありがとうございました!)


水島と同じく多車種混流ラインで入り混じって流れていました。
グランディスを作っている割合が多かったです。ギャラン・イオは少なかったです。
ただ水島と違い見学用通路が生産ラインの上部にあるので安全に見学は出来ますが、臨場感や現場の空気が感じにくいのが残念でした。
説明で現在の生産割合が国内3割、輸出7割とのことで、グランディスの左ハンドル車やディーゼル車、イギリス用の右ハンドルMT車など普段は見られない車が生産されているのを見る事が出来たのは貴重な経験でした。

約1時間の見学のあと交流会(質疑応答)ということで会議室に入りました。
三菱自工さんからは企画、シャシー、シート・シートベルト、実験、エンジンなど総勢6名の方に対応頂きました。

最後に来年発売予定の「i」についてのお話しがあり、あっという間に終了時刻を迎えました。

会議室から移動しようと外に出た所スゴイ雨。担当者さんの機転により雨の少ないルートを移動し、生産本館内のミーティングスペースへ。参加者全員で写真撮影後、三菱自動車工業・名古屋製作所を後にしました。(タイトル画像)

ここで一番遠くて近い?みょんさんからおみやげを頂き、みょんさんとはここでお別れしました。(おみやげありがとうございました!)

その他の参加者一行は2次会の「刈谷ハイウェイオアシス」に移動となるのですが、更に雨はひどくなり、先頭が土地勘のない私なので、とうとう道に迷ってしまいました。
コンビニで道を聞いている間にアルコール燃料を買いに行く人(←誰かは解りますよね)もいたので、それはそれで良かったかも?と今になって思っています。

そうこうしているうちに2次会のみ参加の「takechanhayperさん」から到着した旨のメールが。。。
到着は予定通り?の18時ちょうどでした。その頃には先ほどまでの雨は上がっていました。
しばらく歓談している間に駐車スペースが取れたのでオアシス名物の観覧車をバックに記念撮影をし、


軽い食事とお互いの近況、今日の感想などの話をして解散しました。
前回に引き続きとにかく内容の濃い、充実したオフ会となりました。

オフ会レポートの最後に・・・
企画満載のオフ会を三菱自動車、三菱自動車エンジニアリングの皆様のご協力により開催する事が出来ました。
また参加して頂いた方のご協力によりスムーズな運営が出来ました。本当にありがとうございました。
また今回のレポートの画像はよこよこが撮影した写真だけでなく、きーとんさん、菊やんから提供頂いた写真も含まれています。
ご協力ありがとうございました。
ユーザーとメーカーの方と意見交換する事は実に有意義な事だと思います。
次はいつ!とは言えませんが、こういった場を設けて頂ければぜひ参加したいと考えています。(来年の「i」販売後しばらくして?)

メーカーとしても「6〜8年位で買い替えを行っているユーザーが多い」と調査結果をまとめておられます。
現行型のタウンボックス/ミニキャブが発売されたのが99年なので発売後6年が経過し、アトレー/ハイゼット並びにエブリィ/キャリィが現在の規格での第2世代に突入しています。
「こたえはクルマで出します」とのキャッチコピーの具体策をユーザーとしては期待しています。

今回のオフ会が次期ミニキャブの開発の参考になり、一つでも具体化すれば何よりと思います。


ご参加いただいたサンバーチームのきーとんさんから、オフ会報告ページのリンクの許可を頂きました。ご覧下さい。

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