技術資料
L01#系ミニキャブに設定されていたロッカーボックスを、汎用工具箱に付け替えました。

L01#系に設定されていたキー付きロッカーボックスです。ボディのレストアの時に新車から付いていた箱がサビでひどい状態だったので、新品のデッドストックを付けてもらいました。
それから7年足らず、前輪からの飛沫が直撃するせいかサビがとてもひどく、今回の荷台のサビ修理のついでにまた新品を手配したのですが、ついに在庫無しということで、色だけを塗ってもらいました。



中身を全て出して、内部がどうなっているか見てみました。



底がひどく錆びています。フタの蝶番も駄目になってしまっています。
まずは見えている4本のボルト(M8)を緩めて、ロッカーボックスを外します。

取り外した後の車体側です



フレームに箱を取り付けるステーが溶接止めされています。



今回替わりに取り付けようと用意したのは、錆びないように鉄製ではなく、プラスティック製の工具箱です。元のロッカーボックスの寸法に合わせて探したら、アイリスオーヤマの製品にぴったりの物がありました。ホームセンターで約1000円でした。



現場合わせで工具箱の底面に穴を開け、元のボルトが短かったので、新しくM8のステンレスのボルトを用意し、止めました。その時に工具箱の底の面とボルトの間に汎用の取付金具を挟んで、点ではなく面で固定するようにしました。



中身はタイヤチェーン・ブースターケーブル・ロープ・車輪止めなど、狭い箱に押し込んであります。



従前の箱との比較です。こんなにきれいにまとまるとは思いませんでした。プラスティック箱も純正色を塗装しようと思っていましたが、塗るとはげてくるのが分かっていますので、そのまま無塗装で取り付けました。工具箱のフタにある持ち運びのためのハンドルは、この向きに取り付けると外側にとび出てきてしまうので、外しておきました。



真横から見るともう少し前側(画像では右側)に余裕があるようです。もう少し大きな工具箱でも付けることができたかも知れません。



中身の盗難防止と、フタのロックが急に外れたら中身をぶちまけてしまうのを防ぐために、気休めですが、ナンバーキーロックを取付ておきました。

問題点としては、プラスティック製ですので、振動や石跳ねなどの衝撃に耐えられるかどうか?また、紫外線によるプラスティックの劣化も気になります。しかしサビだけには強いので、それに期待したいと思います。

そして、今回この作業で、何故あんなに箱が錆びてしまったかが分かりました。中に入れていたタイヤチェーンがひどく錆びていて、その錆び水が箱を駄目にしてしまったようです。チェーンはところどころサビで切れてしまっているので、もう使えません。
こまめに確認をしていたら、箱もチェーンも無事だったのに、惜しいことをしてしまいました。
皆さんも、積みっぱなしの荷物には充分注意しましょう!


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